ヘルニア(でべそ、脱腸)
ヘルニア(でべそ、脱腸)

「おへそが飛び出している」「足の付け根(股の間)が膨らんでいる」「膨らんだけど、戻った」などは「ヘルニア」という病気の可能性があります。
本来はお腹の中にあるはずの「腸」や「脂肪」などが、お腹の壁のすき間からムニュッとお腹の外へ飛び出してしまう状態のことです。
お子さまに多いヘルニアには、大きく分けて「でべそ(臍ヘルニア)」と「脱腸(鼠径ヘルニア)」の2種類があります。
| 種類 | 出やすい場所 | よくある症状・特徴 | 治療の目安 |
|---|---|---|---|
| でべそ (臍ヘルニア) |
おへそ | 泣くと膨らみ、指で押すとグニュっと戻る。生後まもなく目立ち始めることが多い。 | 1~2歳までに自然に治ることが多いです。まずは「圧迫療法」を行います。 |
| 脱腸 (鼠径ヘルニア) |
足の付け根・股・陰嚢(男性の場合) | 夕方や踏ん張った時に股(足の付け根の部分)がポコっと膨らむ。寝起きやリラックス時は引っ込んでいるのが特徴。 | 1歳を過ぎると自然には治りにくいため、根本的な治療には手術が必要になります。 |
どちらのヘルニアでも、飛び出した腸が挟まって戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」という危険な状態になることがあります。以下のサインがあれば、夜間・休日でも至急受診してください。
色が悪い
膨らみが赤黒くなっている、青紫っぽい
硬い
触るとパンパンに硬く、指で押しても戻らない
痛がる
触ると激しく泣く、不機嫌が続く
全身の症状
何度も吐く(嘔吐)、ぐったりしている
「足の付け根の膨らみ」や「おへその突出」が気になったら、小児科または小児外科へ受診してください。
視診と触診が中心です。必要に応じて超音波(エコー)検査で中身の状態を確認します。
綿球などで固定する「臍圧迫療法」を優先します。2歳を過ぎても改善がない場合は、手術可能な施設へ紹介します。
1歳頃まで経過観察を行うこともありますが、手術が必要と判断した場合は、適切な専門病院(小児外科など)をご紹介いたします。
「これってヘルニアかな?」「病院に行くべき?」と迷ったら、まずは膨らんでいる時の様子をスマホで写真や動画に撮ってお持ちください。診察室で膨らみが引っ込んでいても、写真があればスムーズな診断につながります。
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